リケンテクノスはソリューション事業育成の一環として、自動車鋼板補修用パテ事業に参入する。BASFジャパンと共同で、補修の作業時間を大幅に短縮できる紫外線(UV)硬化型製品を新たに開発した。低臭気で作業性も良好。従来にない顧客領域のため、販売ルートを構築したうえで本格的な市場展開に乗り出す。
 リケンテクノスはコンパウンド、フイルム、食品包材の3事業を柱としているが、昨年度、形状にとらわれない合成樹脂加工製品事業を推進するためソリューション事業部を発足させた。素材の配合・加工技術を生かしながらマーケティングや技術改良に取り組み、高機能製品事業の拡大を目指している。コーティング関連を中心に事業化を検討しており、材料の提供にとどまらず顧客の要望に応じて素材をカスタマイズし、扱い方までを指導することでサービスの対価を得る従来とは異なるビジネスモデルを確立していく。
 こうしたなか、BASFジャパンから素材の提供を受けるかたちで自動車の補修時に鋼板の剛性を補助する塗装下地用パテ「OFH?55」を開発した。歪みや凹凸の部分に塗布し、研削して平滑な表面に仕上げるために使用するもので、UV照射20秒間で硬化して研削できる。重ね塗り時の最大膜厚は10ミリメートル以内。従来の熱硬化型製品のように硬化時間を取る必要がない。硬化剤が不要な1液UV硬化パテのため、可使時間を気にせずに作業を進められる。臭気が少なく快適な作業環境が得られるなど優れた機能性と作業性を両立した。
 現在、顧客に対する提案活動を進めており、ディーラーや補修業者など販売ルートを開拓したうえで本格展開にシフトする。
 ソリューション事業ではこのほか、地面にコーティングすることで雑草の生育を抑制して太陽光発電パネルに影を作るのを防いだり、土や砂の飛散を防いだりする液体コンパウンドや、道路やミキサー車に使用する遮熱材、床の汚れ・傷付き防止材といった開発案件がある。

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