八千代工業は、独自技術をベースに樹脂製品の高機能・高付加価値化を推進する。塗装技術、成形・材料技術、フィルム加飾技術を3本柱に高度化を進めることで、自動車内装材をはじめとした適用分野の拡大を図るもの。すでに成形・材料技術ではメタリック色の無塗装化を実現するとともに、塗装技術では新たに高輝度メタリック塗装およびソフトフィール塗装の高品位塗装技術を開発した。同社では、積極的な技術開発を通じて事業基盤の拡充を図る。
 八千代工業は、燃料タンクやサンルーフといった機能部品をはじめ樹脂部品、板金部品を手掛ける自動車部品メーカー。樹脂部品事業では、バンパーやエアロパーツ、ホイールキャップといった外装品やインストルメントパネルなどを供給する一方、高度化するユーザーニーズへの対応を目的に成形や塗装といった要素技術に関する研究開発を行っている。
 高付加価値化の取り組みは、用途分野の拡大および他社との差別化を目的としたもの。国内の自動車生産台数が頭打ちとなるなか、独自技術をベースに自動車内装部品の品種拡大をはじめ電子機器など新規分野への展開を狙う。開発の柱と位置付ける成形・材料技術、塗装技術およびフィルム加飾技術ともに、2020年を目標に機能性付与を可能とする独自技術の確立を目指す計画であり、成形・材料技術では独自配合の着色材料と高度な射出成形技術によりABS樹脂成形品の無塗装化を実現している。
 新開発の高品位塗装技術もこうした取り組みの一環として開発したもの。高輝度メタリック塗装は新規光輝材入りクリアー層とカラークリアー層、高輝度シルバー層の3層構造をしているのが特徴。ランダムに配合された新規光輝材が放つ強い正反射光と拡散により、ダイヤモンドのような煌めきが得られるほか、高輝度シルバー層からの強い正反射光と下地色(黒)からの低明度な発色のコントラストにより、陰影感が際立った質感を表現している。
 一方のソフトフィール塗装はインパネ製造技術を応用したもの。高輝度シルバー層に微細な樹脂ビーズを配合したカラークリアを積層することで、高彩度なソフト調を実現するとともに樹脂ビーズの凹凸によりソフトな触感を付与した。いずれも従来の塗装技術では表現が難しく、同社では差別化技術として提案していく考えだ。

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