東海ゴム工業は、自動車用制遮音材の採用拡大を推進する。低燃費化を背景に車両の静粛性ニーズが高まるなか、独自技術をベースに発泡ウレタン製品の適用部位を広げるもの。無機系材料との複合化による排気側への展開や磁気誘導発泡ウレタン材(MIF)の応用によりハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)といった次世代環境車での用途開拓を進める計画であり、MIFについてはモーターやリアクトルなど向け制遮音材として提案活動を開始した。同社では、設備機器分野への展開も視野に取り組んでいく方針。
 東海ゴム工業は、ウレタン事業として自動車内装材とともに制遮音製品を展開中。自社で調合した独自材料による差別化・高付加価値化と、モールド成形をベースに複雑形状品にも対応可能な生産ラインを構築しているのを強みに、エンジンカバーおよびエンジン回りに使用する定在波スペーサー、エアホース向け遮音カバーなどを製品化。近年では、自動車関連分野の戦略商品の1つとしてM&Aなどにより海外展開を積極化させており、すでに国内をはじめ米国、ポーランド、タイ、中国に生産体制を構築している。
 近年の新車開発では低燃費化を目的にターボ搭載などによるエンジンの小型・高出力化や燃料の高圧噴射化が進展。また、HVやEVなどでは駆動系の電動化により室内静粛性に対するニーズが高まる一方、世界的に車外騒音規制が強化される方向にあるなど、自動車の音に対する要求レベルは高度化の傾向を強めている。こうした状況を背景に、同社では自社技術をベースに発泡ウレタン製制遮音材の適用部位拡大を推進する。
 排気系への製品展開では、他素材とのハイブリッド化により製品の耐熱性向上を推進する。無機系素材との組み合わせなどにより、エンジン回りや吸気系に続く用途分野として事業化していく考え。
 また、鉄分を鎖状クラスター構造に配向したMIFでは、その放熱性を生かしてモーターやリアクトルをはじめインバーター、コンバーター、コンプレッサーといった電気制御部品が発する高周波音向け遮音材として提案を開始した。自動車以外にも設備機器のモーターやインバーター向け遮音材としての市場調査にも着手しており、差別化可能な独自製品として用途開拓を推進していく方針。

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