横浜ゴムは、エアロダイナミクス技術をベースに、空気抵抗と車両の浮き上がりを抑制するタイヤ技術を開発した。新技術は、独自のフィン状突起をアウトサイド(車両装着時外側)のサイドウォールに配置する。スーパーコンピューター「京」を使った空力シミュレーションにより、タイヤ上部に配置した場合は空気抵抗の低減に、下部では車両のリフト抑制に効果があることを確認した。同社では燃費性能と車体安定性を向上する独自のタイヤ技術として実用化を急ぐ。
 同社は転がり抵抗に続く環境対応技術として空気抵抗の低減に関する研究開発を推進中。2010年に空力シミュレーションを活用したエアロダイナミクス技術の研究に着手し、12年にはインサイド(車両装着時内側)のサイドウォールに放射線状に配置したフィン状突起により、タイヤハウス内の空気の流れを制御する独自技術を発表。これまでにタイヤ側面に小さな凹みを施したディンプルデザインや、内側のタイヤ側面にフィンを配置したタイヤなど燃費向上技術を開発している。
 新技術では車両全体の空気の流れを制御するために、フィン状突起の形状を見直すとともにその配置方法を一新。また、スーパーコンピューター京を使って大規模な空力シミュレーションによるパラメータースタディーを実施し、空力的効果を高めるフィン配置に関する知見を得ている。今回の研究成果をベースに、今後はディンプルやフィンの形や配置を変えることで、燃費性能やさまざまな要求性能を満たすタイヤ設計技術の研究を進めていく計画。
 なお、新形状のエアロダイナミクスタイヤは29日から11月8日まで東京ビッグサイト(江東区)で開催される「第44回東京モーターショー2015」に参考出品する予定。

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