サウジ基礎産業公社(SABIC)のポリカーボネート(PC)素材「LEXAN樹脂」が、トヨタ自動車の限定スポーツカー「86GRMN」のリアクォーターウィンドウに採用された。従来のガラスと比較して約50%の軽量化を実現しており、同ウィンドウへのPC素材の適用は量産車で初めて。採用にあたっては、ベースのウエットコートの上にフレキシブルなガラスライクのプラズマコートを施すことで高い品質水準を達成している。
 PCウィンドウは、バックライトやサンルーフのような大型部品になると重量が最大で50%低減されるため、自動車の低燃費化や低エミッション化に大きく貢献する。また、他のウィンドウ向け素材と比較した場合、新たな形状と機能の組み合わせが可能となる。リアクォーターウィンドウでは、スポイラーやルーフピラー、エアフローセパレター、さらにはテールランプといった部品と統合できる。
 今回の採用では、SABICのEXATECプラズマ技術により、耐候性や耐摩耗性などの規制で定められた運転者の視認確保要件を確保している。
 また、大量生産のグローバルモデルで使用可能なプラズマコーティング技術の評価を行いながら、耐久性に優れた軽量部品を生産することに焦点が当てられており、PCウィンドウに関する技術評価ではプラズマコートを付与したウィンドウの製造プロセスの検証作業も含まれていた。

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