ヨロズ(横浜市)は、革新的な生産性向上を目指し工場無人化の取り組みを推進する。新たにヨロズ大分(大分県中津市)に独自開発した組み立て自動化ラインを導入し、日産自動車の新型セレナ向け部品の量産を開始した。新ラインは部品の供給から治具への装填、組み立て品の搬送までを完全自動化しており、導入によりライン人員をこれまでの7?8人から最終検査工程の1人に削減した。「初期投資はかかるが2年で回収できる」(志藤健社長)ことから、新規受注品を基本にグループ各拠点へ展開していく方針。
 ヨロズは自動車サスペンション部品の大手メーカー。現中計では日系OEM(相手先ブランドによる生産)のさらなる受注拡大、欧州OEMや新興国地場メーカーの取り込みおよびグローバル供給体制の強化を3本柱に販路拡大を推進している。工場無人化の取り組みは、「今後のモノづくりは人手に頼らない生産方式を確立することが勝ち残りの条件」(志藤昭彦会長)との認識から、コスト競争力向上や安定した品質の確保を実現可能な体制構築を目指している。
 九州地区の生産拠点であるヨロズ大分は、主要顧客の生産拡大に対応するため体制強化を推進中。来春をめどに建屋増設を含め3500トンのトランスファープレスや1200トンのブランキングプレスの増設などの能力増強を図る計画。本格稼働した組み立て自動化ラインは新規受注した新型セレナ向け部品用に新規導入した。組み立て工程の一連の作業を完全自動化しており、組み立て品の搬送装置などはグループのヨロズエンジニアリング(山形県)で開発・製造している。今後は一定の受注規模を前提に東南アジアを含む世界7カ国14拠点へ展開していく考え。
 工場の無人化では、米国アラバマ州で建設中のヨロズ オートモティブ アラバマ(YAA)で、AGVによる無人搬送や部品装填作業などのロボット化といった自動化技術を積極的に導入する計画。当初計画を1年前倒しし来年春の稼働を予定しており、年内に工場建屋を完成させ設備導入に着手する。同社は徹底した無人化の実現によりコスト競争力はもとより、労働市場の状況に左右されにくい事業体制を構築する。

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