愛知製鋼は、自動車部品の高性能化を目的に鍛造技術の研究開発を加速する。新たに約6億円を投じて実験工場(東海市荒尾町)内に研究開発用サーボ式プレスを導入する。サーボ式プレスは熱間鍛造分野における次世代技術であり、従来の熱間鍛造では対応できない複雑な形状に対応できるのが特徴。
 自動車エンジンやトランスミッションなどのユニット系は、強度・剛性に優れた特殊鋼をベースとした鍛造品が多く使われており、地球環境保護や商品競争力向上を背景に軽量化や低燃費化、低コスト化といったニーズは高まっている。同社は材料・工法を組み合わせる「鍛鋼一貫」での開発を進めており、鍛造では中空化や取り代低減でのネットシェイプ化による加工コストの低減、高強度化による部品軽量化などの実績を挙げている。
 導入する鍛造用1200トンサーボ式プレスは、成形荷重の制御による複雑形状部品の開発やプレスの小型化を実現する低荷重鍛造法の開発が可能なほか、成形時の温度・荷重・成形速度といった製造データを記録・活用することでIoT(モノのインターネット)技術を用いた成形メカニズム解明、最適製造条件の導出などができる。また、高いプレス精度により熱間だけでなく冷間鍛造にも対応しており、幅広い試作に適用できる。
 同社は新プレス機導入により、小型・軽量・高強度化を実現する鍛造品の開発をベースにした次世代の自動車ユニット開発を推進していく。

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