デンソーは21日、自動車向け製品の一部にでんぷん由来のバイオポリカーボネート(PC)およびヒマシ油由来のウレタン樹脂を採用したと発表した。同社は昨年、環境問題やエネルギー問題の解決と自然との共生を図り、2050年の持続可能な地域・社会を実現するためのアクションプランとして「エコビジョン2025」を策定している。今後も植物由来樹脂の開発、使用製品の拡大に取り組んでいく考え。
 でんぷん由来のバイオPCは既存の石油由来のPCに比べて表面硬度や光学特性に優れ、加水分解に強い。さらに光の屈折が少なく、樹脂自体の発色性が高いため塗装なしでの使用できる特徴も有し、今回、意匠性に優れ、高硬度な樹脂プレートとしてトヨタ自動車向けの純正カーナビゲーションの樹脂パネルに採用した。
 ヒマシ油由来のウレタン樹脂は自動車向けの排ガスセンサーの接続部の保護材として採用した。排ガスセンサーは、自動車の排ガス中の特定ガス濃度を測るセンサーで、高い耐熱性が求められるため、これまでセンサー制御ユニットに使われる樹脂にはシリコーン系の樹脂を使用してきた。
 デンソーは、ヒマシ油の分子構造に工夫を加えることによりシリコーン系樹脂に比べ安価で、世界で初めて150度Cの高耐熱性と発生ガスの大幅低減を実現したウレタン樹脂を開発。排ガスセンサー接続部保護材としての使用を可能にした。
 同社は従来から植物由来樹脂の開発に取り組んできた。09年にはデュポンと共同でヒマシ油由来のラジエータータンクを開発、製品化し、搭載拡大を図っている。

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