新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、革新的新構造材料研究開発プロジェクトで新たに「中性子ビームによる材料評価」と「マルチマテリアル接着技術」の2テーマを採択した。非破壊での内部組織の観察技術を確立することで材料開発のスピードアップを目指す一方、接着技術の高度化によりマルチマテリアル構造の実現を図る。いずれも研究期間は2022年度までの6年。開発テーマの拡充により、輸送機器の軽量化に関する産業競争力の向上に取り組んでいく。
 同プロジェクトでは、自動車を中心とした輸送機器の抜本的な軽量化に向け、接合技術の開発や輸送機器の主要な構造材料の高強度化などにかかわる技術開発を一体的に推進している。構造材料は鋼材、アルミニウム、チタン、マグネシウム、炭素繊維および熱可塑性CFRP(炭素繊維強化プラスチック)が開発対象。プロジェクト期間は2022年度までの10年で、14年度からNEDOプロとして進められている。
 新たに採択された「中性子等量子ビームを用いた構造材料等解析技術の開発」では、極めて高い透過力を有する中性子ビームを応用して、鋼板を中心とする金属材料の微細組織・ナノ析出物などの解析技術の高度化や接着・接合部のモニタリング手法などの開発に取り組む。また、J?PARCなどの大型中性子ビーム研究施設との連携を深め、構造用材料研究を効率的に進めるためのネットワークを構築していく計画。一方の「構造材料用接着技術の開発」では、構造用材料の接着メカニズムの解明のために接着界面の構造や界面における相互作用、接着する材料の適切な表面状態を明らかにする。接着部の強度評価法や耐久性予測法、検査手法を開発し、接着部位の設計手法の確立を目指す。

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