ホンダ系自動車部品メーカーのエフテック(埼玉県)は、開発領域の高度化を推進する。高度なシミュレーション技術と台上での実機検証との相関関係を高め、実車テスト並みの評価手法を確立することでシャーシ開発工程の自己完結化を目指す。同時に電動パワートレインの最適足周りの設計要件をとりまとめ、世界的に加速するEV(電気自動車)化への対応を強化する。すでに多軸ロードシミュレーターの導入などを進めており、部品単体からシステムへ供給に舵を切り差別化を図る。
 エフテックはサブフレームやサスペンション、ペダルコントロール部品などを軸に事業を展開する。日本をはじめ北米、中米、アジアの世界4極で17拠点を展開する一方、欧州や南米、中東では提携により現地供給体制を確保。製品開発も日本・米国・フィリピン・中国の拠点連携により24時間体制を構築しており、連結売上高の87・2%(16年度実績)を海外拠点が占める。
 同社は単体部品からシステム化へと事業構造の変革を推進中。昨年度で終了した前中計では、ブッシュやボールジョインなど周辺部品の自己調達化や地域限定ながらモジュールアセンブリーの納入を実現。シミュレーション技術の開発でも高度なシャーシシステム開発技術をベースに最適設計化を達成している。
 新中期計画でも開発領域における高度化の取り組みを継続する。具体的には「最適設計ソフトの最適化により軽量化設計プロセスに磨きをかけ、ボディとシャシー一体の強度・剛性や実車性能見極めのスタディを行っていく」(福田祐一社長)。ロードシミュレーターの導入で車1台分の足周りをトータルで性能評価するためのベースを構築しており、「自動車メーカーで行っている車両性能予測まで含めたシャーシ開発の主要工程を自社完結できるようにする」(同)方針。
 パワートレインの電動化を背景にEV化に対応した最適足周り部品・システムの開発技術の構築を推進する。既存のエンジン車ではバンパー、エンジン、サブフレームで衝突時の衝撃を吸収する設計となっているが、エンジンを搭載しないEVでは構造設計が変わってくる。すでにEV対応のためのノウハウを構築しつつあり、新中計では最適足周りのための設計要件としてまとめ新規受注につなげていく計画。

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