豊田合成は、柔軟高分子デバイス「e?Rubber」の開発を加速する。アドバンスト・ソフトマテリアルズ(ASM)と、主材料となるスライドリングマテリアルを誘電アクチュエーターと誘電センサー用途に限り排他的に使用・販売できる独占ライセンス契約を締結した。e?Rubberは2013年から低消費電力で振動を発生できるゴムシートとしてサンプルワークを展開している。同社は各種ロボットや産業機器、自動車、IoT(モノのインターネット)などに対応した新デバイスの早期実現を目指す。
 誘電アクチュエーターは柔らかく軽量・高出力で省エネルギーといった特徴を有し、電磁モーターに代わる次世代の動力源として人工筋肉などへの適用が期待されている。誘電センサーも柔らかさを生かした触覚・圧力センサーやモーションセンサーとして注目されているが、実用化には内部摩擦や耐久性といった材料に起因する課題がある。
 スライドリングマテリアルは、直鎖状高分子ポリエチレングリコールと環状分子シクロデキストリン、ストッパー分子のアダマンタンアミンから構成されるポリロタキサンと呼ばれるナノサイズのネックレス構造の超分子によって構成される高分子材料。e?Rubberはスライドリング・マテリアル配合の誘電ゴムを伸縮性電極で挟んだ構造をしており、電圧をかけることで形状を変化させることができる。
 ASMはスライドリングマテリアルの事業化を目的に設立された東京大学発のベンチャー企業。包括的基本特許の専用実施権を得て製品設計・市場開発・製法開発を進めている。独占ライセンスの取得は研究開発の取り組みが多様な領域で実用化を追求する段階にいたったとの判断によるもので、両社は連携を深めてe?Rubberの開発を推進していく。

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