住友理工は、材料技術をベースに自動車部品の小型・軽量化を推進する。ホース部品では新開発の補強材によりエチレンプロピレンゴム(EPDM)の低比重化に成功し、材料置換により車両当たり1キログラムの重量軽減を実現した。新たに独自配合の高減衰ゴムを応用した車体用ダンパーブレースも開発。コンパクト化による設計自由度の向上といった優位性をベースに既存部品からの置き換えを提案する。
 住友理工は、高分子材料技術と総合評価技術をコアコンピタンスに自動車、インフラ、エレクトロニクス、住環境・健康介護の4分野を主とした事業展開を推進中。主力の自動車関連事業では、すでに防振ゴムやホース製品でグローバルサプライヤーとしての基盤を構築する一方、昨年8月には小牧製作所(愛知県)に自動車新商品開発センターを新設し、自動車向け次世代商品の研究開発を積極化している。
 新開発の低比重EPDMは、軽量補強材を採用した独自の配合設計により同社従来品並みの強度を維持しながら20%の重量軽減を達成した。柔軟性や耐久性能はもとより、加工性も従来材と同等の性能を確保しており、ユーザー仕様に対応した成形を可能とする。ウォーターバイパスやラジエータホース、モータークーリングホースといった水系ホース部品に適用できることから、今後これら製品で低比重EPDMへの置き換えを進めていく計画。
 一方の車体用ダンパーブレースは、車体の振動や変形を独自の高減衰ゴムが熱エネルギーに変換して吸収する構造デバイス。戸建て住宅やビル向けに展開する制震ダンパーの技術をベースに開発したもので、小型化による設計自由度の向上や製品の部品点数の削減を実現しているのが特徴。必要性能や設置スペースに合わせた最適形状の提案が可能であり、補強が必要な限られたスペースにも対応する。
 車体2カ所に設置して行ったフロアー振動に関する評価試験では、最大6デシベルの抑制効果があることを確認している。
 同社は今後も独自技術をベースにした部品の高性能・高機能化により、自動車分野における優位性の維持・強化を推進していく。

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