京浜精密工業(神奈川県横浜市)は、独自の金属樹脂接合技術を開発した。自社開発した塑性流動結合技術を樹脂部品とアルミダイカスト部品との接合に適用したもので、樹脂部品に設けた溝にアルミダイカスト材を流動させて機械的に噛み合わせることにより一体化する。内圧1メガパスカル以上の気密性を確保しており、部品の軽量・コンパクト化や低コスト化が可能となる。独自の異種材結合技術として自動車部品などでの採用を見込む。
 京浜精密工業は自動車用機能部品などのダイカストメーカー。ダイカストから加工、検査工程までを連続させた独自の一気通貫生産ラインにより、低コスト・高品質の高度なジャスト・イン・タイム生産体制を構築する一方、鉄系部品の置き換えを可能とする高強度・高密度アルミダイカスト技術など保有する技術開発力をベースに製品の高機能化・高付加価値化に取り組んでいる。
 塑性流動結合は、異なる材質の複雑な形状の部品を高精度かつ高効率に結合できる接合技術。あらかじめ溝を加工した硬質材料にパンチで軟質材料を加圧して、溝部に軟質材料を流動させることにより、溝部で生じるアンカー効果と締付圧力による摩擦力で一体化する。すでにアルミダイカスト部品と鉄系部品の結合に応用することでボルト締結の置き換えを実現しており、アルミダイカスト製ハウジングにスチール製ベアリングホルダーを結合した場合、従来に比べて20%の軽量化と30%のコストダウンが可能。
 樹脂部品への応用は、自動車分野などで進展する金属部品の樹脂化や異材接合ニーズの高まりへの対応を目的に取り組んできた。樹脂部品側に一定の強度を必要とするが、プレス加工により結合できることから、効率的な異材接合を可能とする。今後、同社では軽量・低コスト化を実現する独自の金属樹脂接合技術として訴求していく。

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