ブリヂストンは、バス乗降時のバリアフリー化に寄与する新コンセプトタイヤを開発した。新タイヤはゴム自体の耐摩耗性向上に加え、繰り返し接触により摩耗したサイドゴムを交換可能したのが特徴。同時に開発ずみの「次世代正着縁石」も正着性のさらなる向上を実現した。今後、ユーザーと共同でバリアフリー実現に向けた検討を推進し、東京五輪が開催される2020年の実用化を目指す。
 バリアフリー用新コンセプトタイヤは、リトレッド技術などをベースに開発したサイドゴムの貼り替えを可能とする新技術により実現した。サイド部とトレッド部の双方が摩耗した場合は、リトレッド工場で新たなトレッドゴムとサイドゴムを同時に貼り替えられる。また、サイド部がトレッド部よりも早く摩耗した場合は、シート状のサイドゴムを追加接着することでタイヤの再使用が可能となる。
 新技術の適用により、タイヤサイド部のゴムをあらかじめ厚くする従来の摩耗対策に比べタイヤの重量増や転がり抵抗悪化を軽減できる。また摩耗した部分のみ交換するため、省資源かつバス事業者に対してタイヤをより長く経済的に使用するモデルの提案が可能となる。
 交換可能なサイドゴムはタイヤが縁石と接触する際の耐摩耗性能(削れにくさ)と低摩擦性能(滑りやすさ)に着目して開発しており、縁石とサイド部が接触した際の摩耗量を従来品の約4分の1まで抑制できることを実車試験で確認ずみ。
 昨年12月に発表した「次世代正着縁石」では、車体と縁石の接触を回避するために縁石側に車両接触回避部を有する車両接触回避形状を新たに導入。これにより改良前と比べて25ミリメートルの段差減少を実現し、バス乗降時の車椅子やベビーカー利用者のより一層の負担軽減を可能とした。

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