アキレスは、用途分野の拡大を狙いに反応射出成形(RIM)部材の高機能化を推進する。ジシクロペンタジエン(DCPD)をベース樹脂に異素材との複合化に関する研究開発に乗り出した。カーボンクロスとの一体成形部材の開発では樹脂単体品に比べて5?10倍の曲げ弾性率を可能とする。市場ニーズを見極めながら独自技術の開発・実用化に取り組む考え。
 RIMは2種類以上の液状原料を金型内に流し込んで反応固化させる成形法。低温・低圧の反応プロセスのため大型成形品でネックとなる金型コストを低減できるほか、厚肉・偏肉成形が容易で形状自由度が高く、寸法精度に優れる。
 同社は、用途別に耐衝撃性・耐候性・耐薬品性に優れた「アキレスタフロン?D」(DCPD成形品)およびサンドイッチ構造のスキン層を有する「同?U」(高密度硬質ポリウレタン発泡成形品)と、強度とコストのバランスに優れた「同?N」(高密度硬質ポリウレタン微発泡成形品)を展開。いずれも米安全検査規格(UL)難燃等級で94V?0の難燃タイプを揃えており、3種類の樹脂を扱うRIMメーカーとして住設、建機、医療の3分野を主に製品を供給する。
 用途開拓では、これまでに表面装飾技術やフィルムインサート技術といった独自の高付加価値化技術に取り組んできた。複合化技術の開発はこれに続くもので、高機能化によりRIM市場の拡大を目指す。炭素繊維との複合化技術は、新触媒の開発によりDCPDとの密着を可能とすることで実現した。ベース樹脂の低粘度・高速硬化により熱硬化性樹脂性のCFRPに対して短時間で成形できるほか、反応・固化時間の成形制御が可能といった特徴を有する。
 同社では、カーボン短繊維による高強度化をはじめ、導電性や熱伝導性、電磁波遮蔽性能といった機能付与についてもニーズを見極めながら実現の可能性を検討していく。

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