日立金属は、次世代自動車の車載用ノイズフィルター向けにナノ結晶軟磁性材料「ファインメット」を使用した「コモンモードチョークコイル・コア」を開発した。「FT?3K10Q」シリーズは独自技術により、キロヘルツ?メガヘルツの幅広い周波数領域で従来材比10?30%の高インピーダンスを実現した。また、低温?高温でのインピーダンスの変動が小さく広い温度環境下で、車載電装品の安定化を図ることが可能。同社では、2018年1月からサンプルワークを開始する計画。
 自動車の電動化の進展を背景に、搭載される電子機器の高効率化および高信頼性ニーズが高まっている。各電子部品を高密度に搭載する際には、小型軽量化および広い温度範囲での性能や信頼性の向上が必須となる。同社が展開するナノ結晶軟磁性材料のファインメットは磁心(コア)材料として安定品質が高く評価されており、その性能・特性をベースに、成長分野と位置付ける車載用途での展開を強化している。
 新開発のFT?3K10Qシリーズは、従来材「FT?3K50T」とのインピーダンス対比で100キロヘルツで約30%、1メガヘルツで約10%を有することを確認しており、ノイズを効果的に抑制することが可能。
 また、マイナス40度C?150度Cのインピーダンス特性の変化率が12%と、広範な温度帯での安定した特性を実現しているのが特徴。こうした特性により、車載充電器などの電源部品に使用されるノイズフィルターの高信頼性化、小型軽量化が可能となる。
 同社では、18年4月からHitachi Metals(Thailand)での量産開始を予定しており、製品ラインナップの拡充により高度化する市場ニーズに対応していく。

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