サイエンス&テクノロジー社は、書籍「サーマルマネジメント材料技術」を2019年7月30日に発刊する。熱マネジメント/サーマルマネジメント材料技術における、研究開発、実用展開、今後の可能性、最新動向を解説している。

【監修者:(国研)産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 依田智 氏より】
 熱エネルギーの有効利用は古くからの課題であるが、近年はさらなる省エネルギー推進のため、より低密度で分散した状態にある熱エネルギーを有効に利用するための技術が求められている。住宅、ビル、自動車、家電、電子機器などの分野では、様々な場面での熱の出入りを把握し、制御し、最適化しようとするサーマルマネジメントの技術開発が盛んである。従来の高密度、集中型の熱利用技術とは異なり、このような低密度、分散型のサーマルマネジメントにおいては、システム、デバイスもさることながら、断熱、遮熱、放熱、熱電変換といった熱の出入りを制御する材料の重要性が相対的に高まっている。

 本書は、このような熱に関する機能を持つ材料、“サーマルマネジメント材料”にフォーカスを当てた、おそらく初の技術書籍である。サーマルマネジメント材料の機能そのものは定性的に理解しやすい。一方、その性能を定量的に評価しようとすると、しばしば技術的な困難に直面する。なんとなく効果がありそうだ、という程度の認識で導入されるケースも多くあると聞く。結果として有効性に疑問のあるような材料も数多く社会に出回っているのが実状である。

 監修にあたっては、最新の材料開発のトレンドを紹介するだけでなく、サーマルマネジメント材料の役割、特徴、機能を正しく評価し、理解するための役割を果たせるような内容とすることを心がけた。それぞれの分野で先端を走る研究者、技術者の方からも趣旨にご賛同いただき、基礎から詳しく解説をしていただくことができた。また、自動車、住宅等の最先端の情報も網羅することができ、読み応えのある内容となったものと自負している。ご多忙の中、時間を掛けて内容を吟味の上執筆をいただいた著者の方々には心から御礼を申し上げる。

 本書が、意図通り、サーマルマネジメント材料を使ってみよう、という方々にとって、それを正しく理解し、選択し、利用するための一助となれば幸いである。

<目次抜粋>
第1章 熱マネジメント技術の現状とこれから求められる材料技術
第2章 断熱材からみた熱マネジメント材料技術
第3章 遮熱材料による熱マネジメント
第4章 カーボンナノチューブの放熱特性とサーマルマネジメント材料への展開
第5章 排熱利用,自動車用熱交換器,熱電変換、パワーデバイスにおけるサーマルマネジメント技術
第6章 断熱材料/熱伝導性材料の評価技術

<書籍情報>
「サーマルマネジメント材料技術」
体 裁:B5判並製本 約250頁(編集中のため頁数は多少変動いたします)
ISBN:978-4-86428-196-6

詳細・リンク先:https://www.science-t.com/book/M055.html

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