サイエンス&テクノロジー社は書籍「環境発電・エネルギーハーベスティング技術 ~デバイス開発と応用展開~」を2020年8月27日に発刊する。

 環境発電技術の開発は2000~2010年中頃にブームを迎え、多くの企業による事業展開がなされたものの、発電デバイスの量産・販売というビジネスモデルが成立せず、成功と呼べる結果を得た企業は限定的であった。
 しかし近年ではIoTシステムの普及に伴い、センサ・通信機器の電源技術として環境発電への関心が再び高まるとともに、発電デバイス単体売りではなく、システム構築までを手掛け、用途・ユーザに寄り添った高付加価値なソリューションを提案することで成功例が生まれ始めている。

 こうした背景から本書では、応用的な側面からの解説を重視した編集方針が取られており、これまでの環境発電市場の歩みを振り返り、実用化のための方向性を解説している。また各種発電技術の総論では、仕組みを分かり易く説明するとともに、応用的な視点から各技術の特徴(使い勝手、今後の開発ポイントなど)に触れている。

 また、具体的な技術・事業開発事例の紹介として、国内13社がその取り組みを解説している。
 技術的な面では、発電デバイスの発電効率向上、耐久性向上、小型化・低コスト化、センサ・無線デバイスの低消費電力化、電源回路・電圧調整などの付帯技術開発などの事例を解説。
 応用面では無線センサシステム・BLEビーコン応用、水位リアルタイムセンシング、車両検知システム、鉄道台車監視システム、生産設備や電力インフラ設備の予知保全、畜産、防犯センサ、発電スイッチなど、試作を含めたさまざまなアプリケーション開発の具体例を紹介している。

 合理性のある環境発電システム導入の考え方や、各社がどのような観点に着目して開発を進めているのかなど、技術・応用両面から最新情報を提供する一冊となっている。

■目次抜粋

第1章 環境発電/エネルギーハーベスティング技術と市場の変遷
第2章 各種環境発電技術の仕組みと特徴
第3章 国内の発電デバイスおよび応用研究・開発の動向
 第1節 太陽電池・光電発電デバイス開発とその応用
  [1] フジクラ社の取り組み ―ワイヤレスセンサシステムへの展開―
  [2] シャープ社の取り組み
  [3] リコー社の取り組み ―室内光環境発電素子の実用化に向けて―
 第2節 熱電発電デバイス開発とその応用
  [1] 富士通研究所社の取り組み ―水インフラ・防災への展開―
  [2] KELK社の取り組み
    ―設備機器の予知保全への熱電EHセンサデバイス製品の展開―
  [3] Eサーモジェンテック社の取り組み ―莫大な廃熱を電気エネルギーに変換―
  [4] 日本ゼオン社の取り組み
    ―CNTを使った熱電素子による無線センシングシステムの開発―
 第3節 振動発電デバイス開発とその応用
  [1] アダマンド並木精密宝石社の取り組み
    ―EHの可能性 無電源車両検知システムへの展開―
  [2] 双葉電子工業社の取り組み ―IoT機器の電池レス化への展開―
  [3] 電力中央研究所の取り組み
    ―電力インフラのモニタリングに向けた磁歪式振動発電モジュール試作―
  [4] 東芝社の取り組み ―鉄道車両台車監視システムへの展開―
  [5] 東洋エレクトロニクス社の取り組み ―畜産分野への展開―
  [6] 音力発電社の取り組み ―発電床・発電スイッチ・振力電池等への展開―
第4章 海外の発電デバイスおよび応用研究・開発の動向
※現在編集中のため、目次は一部変更となる場合がございます。

■書籍情報

【PR】サイエンス&テクノロジー社 書籍
「環境発電・エネルギーハーベスティング技術
 ~デバイス開発と応用展開~」

体裁:B5判並製本 約200頁
ISBN:978-4-86428-219-2
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