サイエンス&テクノロジー社は、書籍「スケールアップ・ダウン検討/失敗例/解決(対処)法45の事例」を2018年8月30日に発刊する。

スケールアップの基本は有機化学である。実験を行うと一見理解できないような結果に出会うことがあるが、必ず仕組みがあり、仕組みがわかるとそのテーマだけでなく、それ以外のテーマでも考えるようになる。仕組みを理解する習慣をつけるべきである。スケールアップは思い通りになることはなく、失敗経験を積む重ねることでその後の商用生産に役立つケースが多い。

 本書では、医薬品開発では絶対に避けられないスケールアップに焦点を絞り、開発段階から商用生産に至る過程で実際に経験したスケールアップ製造での失敗例、そこで考えた対応策(考え方、実験法)、変更に伴う同等性、変更管理をどのように考えたか、更にそこから考えられるリスク、対応策を解説している。

<事例の一部を抜粋>
事例 思わぬ結果 ~スケールアップ前のチェック項目~
事例 溶解性が悪く,再結晶できない
事例 スケールアップ過程で確認された結晶多形の管理とその考え方
事例 設備の性能を見誤った ~スケールアップと目的物の安定性~
事例 スケールアップ製造したら生成物が漏洩
事例 どんな条件で乾燥してもアセトニトリルが除けない
事例 スケールアップしたら反応が完結しない ~懸濁反応の考え方~
事例 スケールアップしたらクリーム状で遠心脱水できない
事例 スケールアップ製造で青酸ガスが必要になった
事例 結晶多形の規格の決め方 ~製造場所の変更と変更先でのスケールアップ~
事例 危険なプロセスのスケールアップとスケールダウン実験
事例 1gは合成できたが,10gスケールでは不可
事例 安定性の悪い中間体のスケールアップ製造とその応用
事例 保護基の必要性と工程簡略化
事例 原料が入手できない ~プロセス開発とプロセスに合った規格の原料入手~
事例 商用生産前の出発原料の規格の見直し ~異性体管理~
事例 スケールアップしたら残留溶媒規格をクリアーできない
事例 チオ尿素によるチアゾール閉環工程での塩基の選択,副生するanti 異性体の除去
事例 クロルアセチル化工程の簡略化 ~操作が煩雑,抽出-濃縮工程の省略~
事例 スケールアップしたら異性化 ~再結晶プロセスのスケールアップ~
事例 加水分解工程の改良,クロルアセチル化工程を含めた操作簡略化
事例 溶媒回収しないと採算が合わない
事例 乾燥設備の選択を誤って失敗
事例 2バッチ目からエステル交換反応が進まなくなった
事例 設備変更して本当の反応の姿がわかった ~スケールアップに伴う設備の変更~
事例 分液不良 ~出荷,受け入れ試験適にもかかわらず使用不可~
事例 高純度の原料に変更して逸脱 ~商用生産中の原料メーカーの変更~
事例 中間体,製品が突然着色 ~設備補修の影響~
事例 季節が影響するプロセスとその改良 ~技術移転の注意点~
事例 乾燥時間が突然2倍に ~水和物が乾燥プロセスに及ぼす影響~
事例 商用生産中の収率バラツキの原因 ~必ず原因がある~

<書籍情報>
「スケールアップ・ダウン検討/失敗例/解決(対処)法45の事例」
体裁:B5判 約250頁(現在編集中のため頁数は多少変動いたします)
ISBN:978-4-86428-180-5

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