医療用ICTツールを開発するアルム(東京都渋谷区)は20日、エーザイ、東京医科歯科大学と提携し、新型コロナウイルス感染症患者の生体情報などを測定するアプリを開発すると発表した。コミュニケーションアプリ「LINE」やスマートフォンのカメラ機能、嗅覚テスト、抗原検査などを融合し、自宅・宿泊療養する患者もモニタリングしやすくする。

 アルムが開発する患者向けの救命・健康サポートアプリに、スマホのカメラ機能を用いて酸素飽和度、呼吸数、血圧などを計測する機能を追加する。LINEの音声・チャット機能を活用した問診内容とも連動させ、患者の容態を遠隔モニタリングできるようにする。

 抗原検査や抗体検査、エーザイが海外から導入し販売している嗅覚識別テスト「アップシットシリーズ」なども使い、医療機関での確定検査や社会復帰のタイミングも判断しやすくする。東京都と神奈川県で実証試験を行う予定。

 日本医療研究開発機構(AMED)が公募した研究開発プロジェクトに採択され、このほど3社・大学が研究委受託契約を結んだ。

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