欧州PFAS制限案 パブコメ5642件に

 欧州化学品庁(ECHA)が公表した有機フッ素化合物(PFAS)制限案に対するパブリックコメント(意見募集)が9月25日に締め切られ、最終的な提出件数が50カ国5642件に上ったことが分かった。個人を除く4090件のうち国別ではドイツが最多の1228件、日本が924件で続き、世界的な工業国である2カ国の関心の高さが明らかとなった。パブコメと並行してECHAのリスク評価委員会(RAC)と…続きを電子版で全文読む

三菱ガス化、PFASフリー透明PIの採用増へ

 三菱ガス化学は次世代ディスプレイのさまざまな用途で透明ポリイミド(PI)の実績化を目指す。有機フッ素化合物(PFAS)フリーであることが最大の特徴。独自技術によってフッ素系モノマーを使わずに透明PIを実現した。高耐熱や高弾性、低複屈折といった各グレードで評価を進めており、フォルダブルデバイスを含む次世代ディスプレイのニーズを取り込む…続きを電子版で全文読む

JPI、環境省のPFAS取り組みセミナー

 ◇環境省のPFAS取り組みセミナー 日本計画研究所(JPI)は11月21日午前9時30分~11時30分、「有機フッ素化合物(PFAS)に関する環境省の取り組み~PFASに関する国内外の動向、残された課題と今後の方向性~」と題し、JPIカンファレンススクエア(東京都港区南麻布5-2-32興和広尾ビル)で開催。講師は、環境省 水・大気環境局 環境管理課PFAS対応チーム長 環境汚染対策室室長補佐(総括)の百瀬嘉則氏…続きを電子版で全文読む

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PFAS関連のセミナー

1/15ライブ配信《化学物質管理セミナー》
『PFAS処理の導入事例や、産業廃水中のPFAS除去に関する研究事例を紹介』

1/25ライブ配信《中国法規制セミナー》『中国における新規化学物質及び危険化学品の法規制動向とPFAS関連の管理の動きについて』

化繊協、本委員会を開催 中国での会議など報告

 日本化学繊維協会(化繊協)はこのほど、第708回本委員会を開き、9月に中国・吉林省で行われた「第29回中国国際化繊会議」などについて報告した。同会議に参加し、情報交換した富吉賢一専任副会長は本委員会後のオンライン会見で「中国は生産が好調だが、内需は伸びていない。差分は輸出される。輸出が増えれば国際市場に影響する。中国の生産や投資の動向を注視していく」と強調した…続きを電子版で全文読む

合成ゴム特集 需給に不透明感 回復材料乏しく

 中国の経済活動低迷や長期化するロシア・ウクライナ紛争などにより合成ゴムの需要に不透明感が漂っている。合成ゴム市場が低迷する中で中国などの増産から需給が緩み、市況は低下している。今後も合成ゴム市場の回復材料が見当たらない中で、競争は一層、激しくなってくることが予想される。ここ数年、日本では業界再編が進行しているが、原材料や輸送費など製造コストの上昇で各社の採算性は悪化している。収益体質の改善のため、上昇する物流コスト削減に向けた輸送手段の連携が求められるなど新たな局面を迎えようとしている…続きを電子版で全文読む

DIC、スマートリビング領域で展示会

 ◇スマートリビングonline展示会 DICが11月1日から来年1月31日にかけて開催する。現長期経営計画で重点5領域の1つとする「スマートリビング領域」から50種以上の製品・ソリューションを展示する予定で、切り口は2つを用意…続きを電子版で全文読む

難燃シンポ、PFASや車のみらいテーマに

 難燃材料研究会はこのほど、「第9回難燃シンポジウム」を開催した。4年ぶりの対面形式とウェブのハイブリッド開催とした今回は日本フルオロケミカルプロダクト協議会(FCJ)による「欧州のPFAS制限提案とその対応」や、自動車メーカーおよび材料メーカーの担当者による「自動車のみらいとその材料」をテーマとした座談会、難燃材料を担う若手研究者の講演などをテーマに取り上げた…続きを電子版で全文読む

旭化成アドバンス、環境配慮型ブランドを訴求

 旭化成アドバンスは、環境配慮型繊維素材ブランド「エコセンサー」を川下業者を含め、幅広い層へ訴求する。綿実油を作る際の副産物を有効活用し、海洋生分解性を持つキュプラ繊維「ベンベルグ」や世界的にも珍しいリサイクルポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)「ロイカEF」、非フッ素化要求に応える撥水加工技術など、機能性とサステナビリティを兼ね備えた独自性の高い素材群により、衣料業界の環境対応促進に貢献していく。エコセンサーの商材は欧州で実績化しているものの、国内での事業拡大は今後の課題。先行するスポーツ衣料分野に加えファッション用途などにも拡販していく…続きを電子版で全文読む

POPs条約委員会、LC-PFCA廃絶などで合意

 ストックホルム条約(POPs条約)の検討委員会の第19回会合(POPRC19)がローマで行われ、PFAS(有機フッ素化合物)の一種である長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC-PFCA)の廃絶などで合意した。今後はPOPRCが条約の締約国会議(COP)に勧告し、それに従って各国が規制を行う。
 中鎖塩素化パラフィン(炭素数14~17までのもので、塩素含有量が全体の45%以上のものに限る)と…続きを電子版で全文読む

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大陽日酸、ドライアイスブラスト装置、半導体用拡大

 大陽日酸は、半導体用ドライアイスブラスト装置を提案し、乾式洗浄のニーズを取り込む。薬液による洗浄は排水が生じ、排水に含まれる有機フッ素化合物(PFAS)への対応も課題となる。ドライアイスを用いた乾式洗浄に代替すると環境負荷を抑えられ、二酸化炭素(CO2)の回収・利用・貯蔵(CCUS)の出口戦略として利用できる。同社の装置はウエハーが帯電しないように静電気対策が施され、最先端からレガシーまで幅広い分野で拡販を目指す…続きを電子版で全文読む

日油、機能性モノマー PFASフリーで高撥水性 紙・繊維など向け

 日油は、有機フッ素化合物(PFAS)フリーで撥水性を付与できるモノマーを提案する。長鎖アルキル変性モノマーで、重合により分子内に持つ水酸基の凝集ユニットが疎水性を示す長鎖アルキルの間隔を狭く密な状態とするため、従来品と比べて高い撥水効果を発揮する。水酸基の修飾による応用も可能。ポリマーとしての提供にも応じる。紙や繊維、革製品などの用途で高まりつつあるPFAS代替ニーズに応えていく…続きを電子版で全文読む

FCJ、PFAS制限案「SDA理論」基に再評価を

 フッ素化学品メーカーが加盟する日本フルオロケミカルプロダクト協議会(FCJ)は、欧州化学品庁(ECHA)が実施する有機フッ素化合物(PFAS)制限案に関するパブリックコメント(意見公募)への第4弾の意見書を22日に提出した。今回は京都大学化学研究所の長谷川健教授が確立したPFASの性質を解明する「SDA(階層双極子アレー)理論」に基づき、PFAS規制を一括で論じるべきではないことを訴え、そのエビデンス(科学的根拠)を示した…続きを電子版で全文読む

【図解】どうなる欧州PFAS制限

 有機フッ素化合物「PFAS」の人や環境への影響について世界的に関心が高まっている。欧州では今年1月、ドイツなど5カ国がEU圏内での全廃を求め、制限案を欧州化学品庁(ECHA)に提出した。PFASとはどのような物質なのか、今回の制限案をめぐる動きについてまとめた。


1万種類以上、構造の強さに特徴

 PFASとはPer- and polyfluoroalkyl substances(ペルフルオロおよびポリフルオロアルキル化合物)の略称で、経済協力開発機構(OECD)は「完全にフッ素化されたメチルまたはメチレン炭素原子を少なくとも一つ含むフッ素化合物」と定義している(※)。その数は1万種類以上ともいわれ、いずれも骨格の炭素とフッ素が強力に結びついている(C-F結合)。この結合のため、撥水性と撥油性を同時に示すなどさまざまな優れた性質を持つ…続きを電子版で全文読む

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