最新動向をいち早く知ることが出来るのも、
専門紙の記者の醍醐味だと思います

所属 編集本部 編集局 電子材料グループ
公開時期 2024年9月
Q 入社前、入社後の経歴と、当社への志望理由は?

研究職から憧れの記者へ

 学生時代はスポーツ新聞社の記者を目指していましたが、夢がかなわず、地元に戻ってUターン就職しました。大学で化学を専攻しており、繊維メーカーの研究職に就きました。

 ただ、記者志望の気持ちが冷めず、再び上京して20代半ばでフリーペーパーの営業記者に転職しました。そこで5年ほど経験を積んだ後化学工業日報社に入社しました。 

 入社後は、化学品専門商社や繊維メーカー、半導体材料メーカー、化学メーカーなどを担当しています。 

Q 現在の業務内容は?

川上から川下まで、幅広い取材を

 今は半導体分野を担当し、川上の半導体材料メーカーから、半導体チップを製造する川下のラピダスのようなファウンドリーまで幅広く取材しています。
 メインはフォトレジストや基板材料といった半導体材料の取材です。半導体材料は日本が世界をリードしているため、最先端の内容に触れることができます。 

 半導体材料に限らず、日本の産業界が生み出す高機能な材料は世界で高い存在感を持っています。こうした分野の最新動向をいち早く知ることが出来るのも、専門紙の記者の醍醐味だと思います。 

Q 求められる能力は?

 自ら仕事をつくることでしょうか。やるべき仕事は同じで、取材テーマを決め、関連する企業のアポを取り、取材した内容をまとめるということです。 
 こうした取材活動を支えるのは、業界を深く知ろうとする熱意だったり、新しい話題への興味です。

 専門知識はもちろん必要ですが、日本の産業界はどうなっていくのだろう?世の中はどう変わるのだろう?という問題意識や好奇心を常に持ち続けることが大事だと思います。 

Q 仕事のやりがい、印象に残っている仕事

1面に記事が載ることの責任とやりがい

 自分の書いた記事が紙面やウェブに掲載され、形になることです。とくに新聞の顔であり、もっとも大きなニュースが載る1面に記事が掲載された時は、責任とともにやりがいを感じる瞬間でもあります。 

 担当分野にもよりますが、海外出張の機会が多いのも当社の特徴だと思います。毎年2~3回ほど海外出張に出ており、現地で生の声を聞いたり、海外の巨大な工場を取材したりしています。欧州や米国、アジアなど行く国々の全てが印象に残っています。 

Q  今後チャレンジしたいこと、キャリアについて

記者のあり方が問われる時代

 チャレンジという大げさなものではないですが、分かりやすい記事、読み応えのある記事を書くためにもっと文章がうまくなりたいですし、そのためにもっと化学や業界を勉強したいと思っています。記者の成果は書いた記事の内容なので。
 常に目の前の取材に集中してきたため、今はキャリアまで想像できていないというのが正直なところです。 

 ネット検索によってあらゆる情報が手に入る世界で、記者にできる仕事は何か。記者のあり方が変わり始めており、今後はキャリアの選択肢も広がってくるのではないでしょうか。 

ある1日のスケジュール

07:45 子どもと一緒に家を出る
08:45 取材先近くの喫茶店で取材の予習
10:00 取材①
12:00 会社に戻り昼食
13:00 原稿執筆、原稿の確認、リリース対応 
午後の取材の予習 
15:30  別の取材先に移動
16:00  取材②
17:30  取材先から自宅へ直帰
18:00  子どもの迎え
ページトップへ戻る