本セミナーは、「現地開催」、「アーカイブ配信」がございます。
現地開催、アーカイブ配信それぞれ別料金となります。お申込みもそれぞれ必要となります。
現地開催は終了しました。アーカイブ配信のお申込み受付も終了しました。
本セミナーでは、プラスチック・リサイクルの実務に直結する最新情報を提供します。業界動向や廃棄物法の重要ポイント、リサイクル技術について、専門家が詳しく解説します。排出事業者、再生処理業者、中間処理業者の実務担当者にとって、現場で役立つ知識を得る絶好の機会です。マテリアルとして有用のみならず経済的にも有効で、持続可能な処理再生ビジネスの構築に向け、安定供給と経済性の両立を実現するヒントを提供する本セミナーに、ぜひご参加ください。
株式会社パナ・ケミカル 代表取締役/一般社団法人資源プラ協会 代表理事
犬飼 健太郎 氏
本堀技術士事務所 代表/一般社団法人資源プラ協会 技術理事
本堀 雷太 氏
エコシスLOBBYひらた事務所 代表研究者/政策提言ロビイスト(循環型社会施策)
/一般社団法人資源プラ協会 陪席参与
平田 耕一 氏
第 1 講 (13:30~14:30) 犬飼 健太郎 氏
「ビジネス目線から見た資源プラ市場の現状と将来性」
近年、プラスチックリサイクルを取り巻く環境は急速に変化しています。CO₂削減、プラスチック資源循環促進法、電力・物流費の高騰、そしてバーゼル法改正など、制度・コスト・市場の三面で課題が山積しています。
本講演では、業界現場に深く関わってきた視点から、**「国内マテリアルリサイクル一辺倒では立ち行かない現実」**と、**資源プラ輸出を含めた柔軟で現実的な処理戦略「潔いリサイクル」**についてご紹介します。
<主な内容ポイント>
日本の廃プラ処理構造の現実と数字 / 国内再資源化は全体の6%未満、63%がサーマル偏重 / マテリアルリサイクルの多くが実は輸出依存
/ 法制度と市場の変化 / プラ新法・高度化法に加え、バーゼル法による輸出ルール整備 / ESG投資縮小・コスト高騰などによる採算悪化
/ 再生材ビジネスのリスク「再生原料の罠」 / 原料確保の難しさ、品質管理の課題、需給ギャップによる価格高騰 / 具体的提案:「潔いリサイクル」
/ 経済合理性と技術妥当性の両立を重視した全方位型処理戦略 / 輸出・国内・熱回収などの最適バランス設計
/ ブランド企業との連携や需要創出の実例(Cool Black Recycling)
第 2 講 (14:35~15:35) 平田 耕一 氏
「廃棄物処理法の重要ポイントと実務対応」
― “不要なものを管理する”法制度と“不要ではない再生資源を利用する”法体系をどう向き合うのか―
いわゆる廃掃法は、公害国会と呼ばれた1970年第六十四国会(佐藤栄作総理大臣)のもと、汚物ではないが環境にとっては厄介モノとなる副次的産物を「廃棄物」と命名し、そのセグメントに事業者が負担を強いられる「産業廃棄物」を定義して、廃棄物とごみ政策をマネジメントしてきました。その後、「ごみを再生すれば廃掃法の枠外になるぞ」の悪手を封印するため、1991年に目的を改正。その目的にある箇条書きに「廃棄物の処理経路に処理・再生」を併記し、なんとか”ごみの処理”と”まだ使える廃棄物の再生”という「二兎を追う」目論見で34年間をオペレーションをしてきました。
一方2000年あたりから欧米主体で「資源循環」を錦の御旗に掲げる動きが活発化。経済物品の循環と廃棄物の処理再生を両立して当たり前の風潮が、企業のCSR、ESG、SDGsの視点でも義務化と効果測定が企業責任として押し寄せてきました。いつのまにか”悪玉マテリアル”=プラスチックの概念化、「廃プラスチック」は尚更、忌避すべきマテリルとしての規制強化が世界的にはびこっています。
登壇者は2007年から11代17年間の総理と内閣のもと、分野横断で58の有識者会議に関わってきました。風雲急を告げる2025年、高度化法やプラ循法、そして「成長志向型の資源自立経済戦略の実現に向けた制度」を俯瞰し、そしてその狭間で、廃プラスチックの排出に関わるすべての事業者の方々への羅針盤の提供をしていきたいと思います。
講演では、廃棄物処理法における不要物と再生資源化商材としての「有用有効な資源物」の仕分け、環境省が拠り所にしている「廃棄物か否かの総合判断説(最高裁判例)」の深層理解をベースに、「廃棄物由来の有用有効な資源物の循環化」にどう向き合っていくのかの、論点整理と論点整頓を聴講者のリーガルマインド醸成に役立つように解説をしていきます。
第 3 講 (15:40~16:40) 本堀 雷太 氏
「リサイクル技術の最新トレンド」― 安定で持続的なマテリアルリサイクルを担う技術と装置 ―
持続可能なプラスチックリサイクルの実現には、経済性と技術性の両立が不可欠です。
本講演では、「資源プラ」という高品質な基材の製造を中心に、マテリアルリサイクルを支える最新の処理技術と装置の動向を実務的に解説します。
講演では、異物除去、素材の単一化、識別技術、前処理・中間処理・再生処理の要点を整理し、廃プラ処理の現場で即戦力となる視点を提供します。
<主な内容構成とキーワード>
・ リサイクル事業の成立要件
[経済的合理性と技術的妥当性のバランス / 安定・持続的なアウトプット設計(収支/品質/環境負荷)>]
・ 「資源プラ」という考え方
[単一素材・異物管理・用途想定に基づく高品質な中間処理品 / 資源プラは「処理物」ではなく「工業製品」として扱うべき]
・ 技術的課題と解決手法
[異物とは何か?どう除去するか?どこまで許容できるか? / 粉塵・油脂・金属・微生物など多様な異物と対処装置
/ 圧縮・破砕・溶融の機能比較と導入時の選定ポイント / PET・PSなど素材ごとの識別と処理における注意点]
・ 装置・プロセスの進化
[摩擦熱利用加熱、近赤外分光法(NIR)、比重選別、自動排出型溶融機などの紹介 / 「ぷらしる」やソーター搭載機の識別精度と現場適用性
/ 中間処理と再生処理の連携における品質管理の重要性]
・ 川上と川下をつなぐ品質理解
[成形加工品の品質は「基材(資源プラ)」で決まる / 品質を“創る”川上と、品質を“割り切る”川下の対話が必要]
Q&A (16:40~17:00)
第 1 講 「ビジネス目線から見た資源プラ市場の現状と将来性」
・脱炭素やコスト対策、制度対応に向けた現実的な処理設計のヒント
・排出者/処理業者/設備メーカーが直面する課題と具体的な打開策
・投資判断やビジネス戦略の再考に役立つ**「現場視点の数字と実態」**
第 2 講 「廃棄物処理法の重要ポイントと実務対応」
履修された後は、「何回読んでも難解だった廃棄物処理再生の関連法制」がすっきりと見て取れるように、そして様々な社会からの要求を、
どういう優先順位で采配していけば良いのか、他人事ではなく自分ごとにして実務に活かせるようになると確信をしています。
第 3 講 「リサイクル技術の最新トレンド」― 安定で持続的なマテリアルリサイクルを担う技術と装置 ―
・処理現場で即応用できる技術知見と装置選定のポイントが得られる
・資源プラ品質の評価基準や識別法、管理の実務ポイントが体系的に把握できる
・排出者~再生事業者まで工程全体を通した合理的リサイクル設計のヒントが得られる
講師にご質問がある場合、セミナー申込フォームの「連絡事項」欄にご記入ください。
5月30日(金)12:00までにご記入いただいたご質問を講師に事前に共有させていただきます。
受講料 |
1名につき29,700円(税込み) |
---|---|
開催日時 |
2025年6月4日(水)13:30~17:00 |
申込締切 | 開催当日 |
定員 | 20名(先着順) |
お持物 | 申込受付メールをプリントアウトして会場受付にご提出ください。PC・スマホでの画面提示や名刺を1枚ご提出いただく形でも受付可能です。 |
会場 | 化学工業日報社 5階 大会議室 (東京都中央区日本橋浜町3-16-8) |
その他 |
講師にご質問がある場合、セミナー申込フォームの「連絡事項」欄にご記入ください。 5月30日(金)12:00までにご記入いただいたご質問を講師に事前に共有させていただきます。 また、開催当日のQ&Aの時間に直接ご質問いただくことも可能です。 |
セミナー受講に当たっての注意事項とよくあるご質問を必ずお読みいただき、ご了承の上お申込みください。
現地開催は終了しました。
東京都中央区日本橋浜町3-16-8
受講料 |
1名につき29,700円(税込み) |
---|---|
開催日時 |
2025年6月9日(月)10:00~6月15日(日)17:00 |
申込締切 | 2025年6月6日(金)12:00 |
その他 |
講師にご質問がある場合、セミナー申込フォームの「連絡事項」欄にご記入ください。 5月30日(金)12:00までにご記入いただいたご質問を講師に事前に共有させていただきます。 開催当日のQ&Aの時間に講師より口頭にて回答いただき、その内容をアーカイブ配信にて共有します。 |
セミナー受講に当たっての注意事項とよくあるご質問を必ずお読みいただき、ご了承の上お申込みください。
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