《重要鉱物セミナー》
主要国による重要鉱物獲得に関する法令動向――EU重要原材料法等により想定される企業への影響

本セミナーは、「オンライン開催」、「アーカイブ配信」がございます。

オンライン開催、アーカイブ配信それぞれ別料金となります。お申込みもそれぞれ必要となります。

本セミナーの現地開催は終了しました。アーカイブ配信は10月8日までお申込みいただけます。

クリーンエネルギーへの移行が進む中、脱炭素化と経済成長を両立させるカギとなるのが「重要鉱物資源」である。鉄、銅、リチウム、コバルト、グラファイト、そして希土類元素（レアアース）といった重要鉱物は、半導体や電気自動車、さらには医療、宇宙・防衛分野に至るまで、現代の技術の基盤を支えている。特に、先進国を中心にGXに向けた取組が加速していることにより、クリーンテック関連技術の重要性は増しており、重要鉱物の需要は今後さらに拡大することが予想される。
しかし、重要鉱物の供給は、一部の国に依存しており、供給国の政治情勢や自然災害などによりサプライチェーンが途絶リスクは非常に高い。そのため、各国では、重要鉱物の確保が政策課題となっている。
本セミナーでは、講師が専門とする地政学リスク・経済安全保障の観点から、EUの重要原材料法を中心に、各企業・メーカーが注視しておくべき主要国の政策動向と狙い、そして、今後の課題や展望などについて解説する。

平木 綾香（ひらき あやか）氏

デロイト トーマツ グループ DTFAインスティテュート研究員。
ニューヨーク州立大学 経営学部（国際ビジネス専攻）卒業、慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科修了。
官公庁、外資系コンサルティングファームを経て、2023年より現職。

 

【専門、活動など】
・安全保障貿易管理、経済安全保障、地政学リスク、アメリカ政治外交
・単著「AI時代の大統領選 有害なディープフェイクをいかに規制すべきか」金融財政ビジネス 2024年3月4日号。単著 “Japan’s export controls require reassessment”, East Asia Forum, April 10, 2024. 共著 “The United Kingdom’s CPTPP accession a boon to Japan”, East Asia Forum, September 22, 2023. 等
 

講義（13:30-14:30）

1. 本セミナーの趣旨・狙い

クリーンテックの発展と経済成長を両立させるべく、各国は、重要鉱物資源の確保に向けた動きを加速させています。欧州（EU）も例外ではなくEU重要原材料法（CRMA）は、まさしく重要鉱物の囲い込みの政策の一環です。本セミナーでは、欧州を中心に各国の重要鉱物に係る法規制や政策動向を整理し、需要鉱物資源を直接的・間接的に取り扱うメーカーに今後求められる対応や取組の可能性を考えて参りたいと思います。
 

2. 重要鉱物を取り巻く現状

なぜ、重要鉱物の確保が政策課題に急浮上したのか。産業構造的問題、地政学リスク、環境・人権リスクの３つの視点から、その重要性を読み解いていきます。
また、米国や欧州、中国などの政策動向、アプローチの違いをご紹介します。
 

3. EUの動向・EU重要原材料法

EUのエネルギー政策転換の背景を踏まえたうえで、EU重要原材料法の概要を解説します。特に、対象となる重要原材料やベンチマーク、モニタリングのメカニズム、環境保護の観点からの循環性・持続可能性向上に関する取組などをご紹介します。
 

4. 日本政府・企業に求められる対応・今後のシナリオ

各国の動きが日本に与える影響、日本の経済安全保障における重要鉱物の位置付けを解説します。
また、今年は選挙イヤーです。11月には米大統領選挙が実施されます。不確実性が高まる事業環境の中で日本政府・企業はどのような戦略が求められるのか。企業が直面しうるシナリオや先進事例を提示しながら、対応策を議論します。
 

Q&A（14:30-15:00）

セミナー受講に当たっての注意事項とよくあるご質問を必ずお読みいただき、ご了承の上お申込みください。

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