リケンテクノスは、業界唯一の抗ウイルス認証取得の高透明フィルムで、新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献する。抗菌・抗ウイルス性および安全性を認証するSIAA(抗菌製品技術協議会)マークを取得した世界初の高透明フィルム「RIKEGUARD(リケガード)」への引き合いは今月に入って激増。感染源の一つとして注意が向けられているスマートフォンの表面フィルムのほか、飛沫を防止するフェイスシールド(フェイスガード)などとしての活用が大いに期待されている。とくに感染拡大による医療崩壊を食い止めるためにも、医療従事者向けを最優先用途として展開する方針で、多様な顧客企業と連携して早期の普及を目指す。

 リケンテクノスが展開するのは、独自のコーティング技術を用いることで、高い透明性を持たせつつ、フィルム表面のウイルスの数を大幅に減少させることのできるフィルム。全光線透過率、ヘイズとも従来型の同社ウインドーフィルムと同等の透明度を持ちながら、抗ウイルス、抗菌ともに高い性能を併せ持つ。抗ウイルス性能では、エンベロープ(脂肪膜)あり/なしタイプのいずれに対しても測定値でウイルスが99・99%減少し、SIAA基準の100倍以上を実測。これは理論上、ほとんどのウイルスをカバーできることを示す。抗菌性能でも同様に100倍以上の成果を測定している。

 新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、医療に必要な装備類の不足が叫ばれている。患者と向き合う医師などがフェイスシールドをクリアファイルなどで手作りしているというニュースも報じられている。

 リケガードは耐傷つき性や防汚性にも優れ、通常環境下では10年以上の耐久性を確認ずみであるほか、正しく洗浄することで使い捨てではなく何度も繰り返し使用可能。パンチング加工なども可能で任意の型への加工が容易であり、ハサミやカッターで必要な形状、サイズにカットすることもできる。製品の製造ルートを確立すれば、医療従事者の調達の苦労や煩雑な交換作業を減らすことにもつながる。フェイスシールドのほか、医療モニターなど手で触れる個所への活用を訴える。近くホームセンターでの取り扱いも始まる予定で、医療関係に限らず介護施設、顧客対応の窓口など幅広い応用につなげていく。

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