塩野義製薬は16日、同社が開発中の新型コロナワクチン「S-268019」による青少年を対象とした国内第2/3相臨床試験(P2/3)を開始したと発表した。12~19歳を対象に初回免疫と追加免疫で接種した際の安全性・免疫原性を評価する。低年齢層での感染者が増えていることを踏まえ、ワクチン接種の選択肢提供につなげることを目指す。

 268019を300例、ファイザー製ワクチン50例を接種する無作為化実薬対象二重盲検比較試験として行っていく。現在、同社は最終段階にある5つの臨床試験を行っており、国内承認申請に向け、医薬品医療機器総合機構(PMDA)との協議も重ねている。今後、青少年に加え、268019による5~11歳を対象とした小児向けの臨床試験も予定している。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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