大日精化工業は機能性樹脂の設計を通じた新事業の立ち上げを図る。京都大学との共同研究を通じ、多様な共重合体を精密重合できるリビングラジカル重合の複数手法を導入。すでに一部製品向けに展開するなか、工業化プロセスの早期構築で差別化製品の創出を図る。従来手がけなかった受託加工事業に派生し得る有望分野としては、各種の基材上にアクリルポリマーをブラシ状に配列させる「濃厚ポリマーブラシ」(CPB)の事業化を検討。エネルギーロス対策でニーズの高まる摺動部品の低摩擦化に照準を定めるほか、親水性や防汚性など他機能の付与も有力とする。大面積への適用を可能としたうえで、2025年度以降にサンプルワークを本格化させたい考えだ。続きは本紙で

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