米モデルナは、変異株に対応した新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を開始したと発表した。南アフリカ型変異株に対する修正ワクチンと、同ワクチンと既存のワクチンを融合したワクチンを開発する。過去の臨床試験で既存ワクチンの接種を受けた被験者を登録し、接種3回目のブースターとして有効性などを検証する。

 同社は、南ア型変異株の遺伝情報を組み込んだ修正ワクチン、同ワクチンと既存のワクチンを融合した修正ワクチンの2種類を開発。既存ワクチンの第2相臨床試験(P2)で2回接種を受けた被験者60例を対象に、各修正ワクチンを3回目接種として追加接種する試験を始めた。南ア型修正ワクチンの低/高用量、融合ワクチンの3グループに分けて行う。これに先行して、既存ワクチンを追加接種(3回目)する試験も実施中。

 モデルナによる試験と並行して、米国立衛生研究所(NIH)も南ア型修正ワクチンの臨床試験を開始している。

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