P&Gジャパンは、新型コロナウイルス感染拡大対策の一環として、6月上旬から滋賀工場(滋賀県野洲市)でマスク生産を開始すると発表した。日本でのマスク生産は初めて。

 生産能力や規模は調整中だが、供給は製造部門を中心とした自社活用のほか、行政とも協議しマスクを必要とする組織などに無償提供する考え。現状、一般販売は予定していない。

 滋賀工場では、主力のスキンケアブランド「SK-Ⅱ」などを製造している。マスク生産にあたってはSK-Ⅱの製造で保有するクリーンルームを活用、工場の一部も改装し従業員を動員する。政府からの助成金は受けず、マスク国内生産は初めてのため、一定の設備投資は生じる見通しだが、社会貢献の意味合いが強く参入を決めた。

 P&Gグループは現在、新型コロナ感染拡大を受け、世界12カ所でマスクを生産。いずれも自社活用や寄付などが目的で一般販売はしていない。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る