デンカは新型コロナウイルス抗原検査キットのさらなる増産を実施、供給量の上積みを図る。休日稼働などを行うことで日産13万検査分をやや上回る水準の供給量確保へとこぎ着けた。今後、シフトの工夫や増員なども検討、もう一段の供給増を目指す。「第6波」の到来により、抗原検査キットに対する需要が急速に高まるなか、一段の増産体制を整え、応えていく。

 同社は抗原検査キットで国内シェア1位。新型コロナウイルス抗原検査キットに関しては新潟県内に生産拠点を構え、昨年秋には最大生産能力を1日当たり10万検査分から同13万検査分へと拡大している。

 オミクロン株の国内での流行を背景に、年明け以降、検査需要が急激に伸び、医療現場などでは検査キットが足りない状況に陥っている。政府もメーカー各社に抗原検査キットの増産を要請するとともに、供給先の優先順位をつけるように卸などに対して求めている。

 こうしたことから、デンカも1月中旬から増産に着手し、目下、フル生産を継続中。すでに同13万検査分を超す体制を敷くが、人員シフトの工夫などを通じて、さらなる供給増を果たしたい考えだ。既存設備を最大限に活用することによって、増産対応をより迅速にできるようにしていく。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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