米ファイザーと独ビオンテックは、オミクロン株に対応した新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を米国で開始したと発表した。既存の両社製ワクチンを2、3回接種ずみの人に対する追加接種や、未接種者への初回免疫としての効果、安全性を確認する。オミクロン株に特化したコロナワクチンとしては初めての臨床試験。

 米国で18~55歳を約1400人登録し、オミクロン株対応ワクチンの安全性や忍容性、免疫原性を評価する。既存ワクチンを2~3回接種ずみの人にオミクロン株対応ワクチンを1~2回追加接種するグループや、未接種者にオミクロン株対応ワクチンを3回接種するグループなどに分けて検証する。

 既存ワクチンでもオミクロン株に対する重症化予防効果はあるが経時的に低下していくため、同株や新たな変異株に備えたワクチンを開発する。ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、最短で3月にもオミクロン株対応ワクチンを供給可能にする考えを示している。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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