後藤茂之厚生労働大臣は28日の閣議後会見で、新型コロナウイルス感染症治療薬「モルヌピラビル」について、「5万人分を前倒しで入荷することを決め、本日納入されることになった」と発表した。モルヌピラビルは米メルクが開発した経口薬。日本では昨年末に厚労省が特例承認し、160万人分を確保している。

 これまでに20万人分がメーカーから納入され、1万5000カ所を超える医療機関・薬局に6万人分以上を配送している。2月末には20万人分、3月末にはさらに20万人分が納入予定だったが、5万人分の前倒しを決めた。

 また、米ギリアド・サイエンシズの同治療薬「レムデシビル」に関しても、「新たに軽症者への使用を認める」とし、「都道府県にも周知した」と述べた。これまで中等・重症者向けに特例承認されていたが、研究ではオミクロン株への効果も示唆されており、「軽症者への治療選択肢が広がると考えている」と期待を寄せた。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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