ユニ・チャームは、北里大学医療衛生学部への委託研究で、同社製品「シルコット 消毒ウェット」(写真)のシートを絞った液体が、新型コロナウイルス抑制効果を実証したと発表した。2つの評価方法(TCID50法、プラーク法)で効果を認め、20秒の混和処理で99・99%以上の抑制率があったという。同社は事業活動を通じ、社会課題に貢献していく考え。

 北里大が市場に流通しているシルコット 消毒ウェットにおいて、新型コロナ抑制試験を検証し効果を実証。試験サンプルとしたウェットシートを絞った液体の成分はエタノール、ベンザルコニウムクロリド、メチルパラベン、エチルパラベン。

 厚生労働省によると新型コロナに効果的な消毒アルコール濃度は70%以上とする一方、消防法の観点からアルコール濃度が60%以上を超えると危険物扱いとなり、保管や使用時に引火リスクをともなう。このため、他の成分との組み合わせでアルコール量を抑え、持ち運び・保管が容易なウェットシートでの感染対策も望まれており、今回の検証にいたった。

 同様の評価方法で同社の対物用ウェットティッシュ「シルコット ウェットティッシュ ウイルス除去 ノロクリア ウェット」および「同 99・99%除菌」のシートを絞った液体でも新型コロナ抑制効果を確認した。

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新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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