スイスのロンザは、米モデルナが治験を進めている新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンを製造すると発表した。両社は向こう10年の戦略的提携契約を結んだ。モデルナの製造技術をロンザに移転し、ロンザの米国工場で今年7月に最初の製造が始まる予定。ロンザは全世界の製造施設にワクチン設備を設置し、年10億接種分の生産体制を整備する計画だ。

 モデルナのmRNAワクチンは米国で最も治験が先行。近く第2相臨床試験に進み、秋ごろに第3相開始を目指す。米国保健福祉省の米国生物医学先端研究開発局(BARDA)から約4億8300万ドル(約520億円)の資金援助を得て開発を加速。米国食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)が認められれば、今秋にも医療従事者などに供給される可能性がある。

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