JSRグループの医学生物学研究所(MBL)は20日、新型コロナウイルスに対する抗体を測定する研究用試薬の取り扱いを開始したと発表した。中国の試薬メーカーから輸入した試薬を販売する。新型コロナ感染の有無や、血清療法やワクチンの開発などにも活用される。

 ウイルスの感染初期に出現するIgM抗体を測定する試薬と、過去に感染して免疫獲得したときに出現するIgG抗体を測定する試薬を発売する。従来のELISA法より精度が高いとされる化学発光免疫測定法(CLIA)で測定する試薬。CLIA試薬で中国大手の深センYHLOバイオテック(深セン市亜輝龍生物科技)が開発した試薬で、同社製の専用機器を使って測定する。

 価格はIgM、IgG検査用試薬それぞれ100テスト分で27万円。

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新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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