食品・サプリメント大手の台湾大江生医股〓有限公司(TCI社、本社・台北市)は、1日900検体を検査できる新型コロナウイルス検査装置を開発した。台湾の衛生福利部の協力も得て開発。従来装置より「検査速度を約7倍高めた」(TCI社)。台湾内の疾病検査機関への納入を開始し、要望に応じて海外展開も本格化していく。

 開発した「QVS-96ウイルススキャナー」(製品名)は、TCI社の子会社となる大江基因社が装置化した。新型コロナに加え、大半の既知ウイルスを高精度かつ高速に検査できる。自社で持つ検査とQPCRと呼ぶ検査技術、健康食品などの製造で培う自動化の知見を生かし、従来検査装置比で約7倍の高速検査を可能とした。

 台湾の疾病管理検疫センターで利用が本格化しており、今後は世界各国からの問い合わせに応じ輸出も進める。コロナだけでなくインフルエンザなども検査でき、ウイルス検査の迅速処理のニーズに対応していく考え。

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