大正製薬は、新型コロナウイルス対策のワクチン接種と副反応に関する調査結果を公表した。2回目接種後に痛みや熱、だるさが出た人は40%を超えた。一方、副反応に備えて解熱鎮痛剤を準備していた人は7割超に上り、なかでもアセトアミノフェンの配合を重視している人が多かった。

 15歳以上の男女1664人を対象に、インターネットでアンケート調査を実施した。ワクチン接種前の不安については、「どんな副反応があるかわからない」(59・6%)が最多で、「熱が出る」(52・9%)、「腕に痛みが出る」(39・7%)、「疲労感・だるさが出る」(33・1%)、「頭痛がする」(20・9%)が続いた。

 実際に感じた副反応は、1回目が「腕の痛み」(61・8%)、「疲労感・だるさ」(30・2%)、「熱が出た」(29・4%)だった。2回目では腕の痛みが59・9%と1回目と同様に最も多かったが、発熱は46・8%、疲労感・だるさが41・8%となり、発熱の副反応が多い傾向となった。副反応で会社や学校を休んだ人は45・7%だった。

 副反応への備えとしては、74%が解熱鎮痛剤を手元に用意していた。また、約5人に1人(19・3%)が新たに解熱鎮痛剤を購入していた。さらに詳しく調べたところ、普段から解熱鎮痛剤を購入している人は効き目の強さ、速さを重視していた。これに対し副反応への準備として購入する人は、効き目の強さ、速さに加え、14・6%がアセトアミノフェンが配合されているかを重視していた(常備群では6・6%)。副反応が出た人からは、解熱鎮痛薬で対処し、体を休めていたといったコメントが寄せられた。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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