富士フイルムは、バイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)を展開する海外子会社のフジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(FDB)が、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が米クレジットカード大手マスターカードなどと立ち上げた新型コロナウイルス感染症の治療推進プロジェクトから治療薬のプロセス開発・製造を受託すると発表した。新型コロナに対するワクチンや治療薬の開発が進むなか、FDBは同プロジェクトが開発を支援するバイオ医薬品を製造し、グローバル供給に貢献していく考えだ。

 FDBは30年以上の受託実績をはじめ、高度な生産技術や最新設備を構えるバイオ医薬品のCDMOで、ホルモン製剤や抗体医薬品のほか、遺伝子治療薬、ワクチンなどあらゆる種類のバイオ医薬品の生産プロセスを開発。少量から大量生産、原薬製造から製剤化まで幅広い受託ニーズに対応できる強みを持つ。

 このような点が評価され、パートナーに選定された。2021年から数年間にわたって同治療薬のプロセス開発・製造を受託する計画。すでに同治療薬の大量生産ニーズに応えるため、大容量の動物細胞培養タンクを6基備えるデンマーク拠点の一定の製造キャパシティーを同プロジェクトのために確保したという。

 ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が率いる世界最大の慈善基金団体。

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