全国12国立大学・研究機関が擁するスーパーコンピューターをネットワーク化した研究基盤「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」は、新型コロナウイルス感染症への研究支援に乗り出す。治療、防疫、創薬などを行っている研究者にスパコン利用を開放する。15日からテーマを公募し、支援対象者には計算資源を無償で提供する。

 高度情報科学技術研究機構(RIST)を通じ、産業界、アカデミアを問わず、幅広く支援テーマを募る。研究内容は治療や防疫、創薬、感染拡大にかかわる分析・予測などを想定。利用開始から来年3月までの最大半年間、HPCIを利用することができる。成果の公開が条件となる。

 HPCIとは、文部科学省が整備している研究基盤の1つで、東京大学、北海道大学をはじめとした国立大のほか、産業技術総合研究所などの研究機関も名を連ねている。大学・研究機関が持つスパコンを高速ネットワークで有機的に結び、高度な計算ができるようにしている。

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