神奈川県と湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)は24日、湘南アイパークに立ち上げる仮設病棟の建設現場を報道陣に公開した。新型コロナウイルスの中等症患者を収容するための病棟で、来月初旬に第1期31床が稼働する。今後、段階的に増やし、7月上旬には180床体制が整う予定だ。感染拡大により患者数増加が見込まれるなか、急ピッチで整備を進める。
仮設病棟は湘南アイパークのグラウンド内に建設する。4月22日に県が契約、着工。運営は徳州会グループが担当する。現在、プレハブ施設を建てるための資材搬入を行っている。大型連休返上で作業し、第1期は5月6日からの稼働を目指している。
新型コロナウイルスの蔓延期には県内で最大2800人の重症・中等症患者が出ると神奈川県では想定する。このうち、酸素投与などが必要な中等症患者数は同2500人を占め、受け入れ体制の構築に取り組んでいるところだ。
神奈川県医療課の市川良成副課長は、「県内医療機関が受け入れを頑張っている今、それを支えるのが役割。少しでも早く体制を整えていきたい」と語った。