台湾の工業技術研究院(ITRI)は、新型コロナウイルスを迅速に検出できる核酸分子検出システムを開発した。ウイルス濃度が低い感染初期でも高い確率で検体検査が可能という。

 開発したシステムは潜伏期のウイルスの核酸分子を抽出して検査するもので、所要時間は1時間で済む。重さも600グラムと軽量なことから、空港や港湾施設などでの使用に向く。

 ITRIは企業などと協力しながら量産を図る。近くGMP(医薬品製造管理、品質管理基準)準拠の施設で試薬の生産を始める。

 台湾の新型コロナ感染は多くが海外から持ち込まれたもの。水際対策の必要性が高まっており、効率的な検査システムが求められていた。

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