旭カーボンは、ナトリウムイオン2次電池(SIB)用負極材向けに、カーボンブラック(CB)複合材の研究開発を加速する。ナトリウムイオンの脱挿入可能な結晶構造を持つCBと酸化アルミニウム(アルミナ)の複合材を用いSIB用負極として検証したところ、100サイクルまで安定して充放電できることを確認した。また、バインダーにポリイミドを適用することで、可逆容量が357ミリアンペア時/グラムとポリフッ化ビニリデン(PVDF)使用時に比べ倍増することが分かった。5分程度でスマートフォンの満充電が可能とされるSIBは、中国大手の電池メーカーが量産化に取り組むなど、次世代電池の一つとして注目を集めている。今回の開発を一つの契機に、次世代電池向け材料の実用化へと弾みをつける考えだ。

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