米ファイザーは2日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、今年の売上高が150億ドル(約1兆5700億円)になるとの見通しを発表した。両社は今年20億回分の同ワクチンを生産する計画で、各国政府などと供給契約を結んでいる。
ファイザーが発表した昨年10~12月期のコロナワクチンの売上高は、1億5400万ドルだった。緊急承認されて接種が始まったのが12月上旬以降であることから、実質1カ月未満の売り上げになる。今年通期では、約150億ドルの売上高を予想。製造原価や販売・流通経費、ビオンテックに支払うロイヤリティーなどを差し引いた利益(税調整前)は、対売上高の20%台後半になるとみている。
ほぼ同時期に欧米で接種が始まった米モデルナのコロナワクチンも、高い売り上げが見込まれている。各国政府や団体と交わした供給契約の契約金は117億ドル以上に達している。