ロシアの国立ガマレヤ研究所は、新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の臨床試験で、60歳以上に対する予防効果の有効率が91・8%だったと発表した。接種1回目から3週間後の全体の有効率は91・6%。中間解析結果が国際医学誌「ランセット」に査読ずみ論文として掲載された。

 ロシアで2万人近くを登録した第3相臨床試験(P3)の結果。ワクチン群で重症例はなく、重症化予防効果は100%だった。

 同ワクチンはアデノウイルスを使う。異なるウイルスベクター(Ad5、26)を2回接種するため、同じベクターを2回接種するより高い効果が見込めるという。ロシアなど16カ国で薬事承認や使用許可が出ている。

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