日本医療研究開発機構(AMED)は、新型コロナウイルス感染症ワクチン、診断・治療機器の開発支援に乗り出す。月内にも公募を実施し、それぞれの開発ステージに応じて支援する。政府が7日決定した「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」の一環。通常、開催している説明会は行わず、近くAMEDホームページ(HP)に公募資料を掲載する。

 ワクチンの場合、支援対象テーマは①基礎研究②非臨床試験③臨床試験④供給体制の検討-の4つ。応募に際しては研究開発代表者と研究開発分担者が所属する研究機関が、府省共通研究開発管理システム「e-Rad」に登録していることが条件となる。

 例えば、基礎研究ではワクチン候補の作製、動物を用いた検討などが支援の対象。非臨床試験では治験開始に必要となる薬理試験や毒性試験を想定する。供給体制の検討については、製造体制を確立するために必要となる技術開発などが入ってくる。

 機器に関しては、診断や感染拡大の防止に貢献する装置や重症者向けの治療機器などの実用化を後押しする計画だ。具体的には①早期・対象診断に必要な機器・設備・システム②感染拡大防止や早期対応に向けた機器・システム③重症患者のための治療機器-の3つ。今月下旬から来月中旬にかけて公募する。

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