石油元売り最大手のENEOSは25日、和歌山製油所(和歌山県有田市)を2023年10月をめどに閉鎖すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大も背景に石油製品の内需縮小が加速するなか、「全体最適と競争力強化が急務」(大田勝幸社長)とし、とくに重質油の分解能力が他の製油所に比べ1ケタ小さく、80年以上操業し赤字にある同製油所の競争力が低下しているため閉鎖を決断した。また中長期的に低炭素社会に向けた取り組みが進むなか、「新エネルギーなどを選択肢に跡地利用の検討を今後始める」(同)考え。これにより同社の製油所は計9カ所に減り、原油処理能力は約7%減の日量174万バーレルとなる。また、アジア外販トップにあるパラキシレン(PX)など付随する石油化学設備も停止する。続きは本紙で

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