PTTグローバルケミカル(PTTGC)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で燃料油需要が減少するなど厳しい経営環境に直面したが、石油化学の川下展開加速を中心に成長戦略推進の手綱を緩めていない。米国での石化コンプレックス進出、再生樹脂やバイオ化学品の拡大計画など今後の動向にも注目が集まる。コングラパン・インタラジャン最高経営責任者(CEO)に話を聞いた。

 ◇…昨年はコロナ禍の影響を受けましたが、2021年の景気動向をどう見ますか。

 「世界的な経済回復基調のなか、第3四半期の後半から事業環境は改善した。化学品市場も、中国の好調さなどを背景にポリオレフィンなどの需要が拡大している。コロナ禍以前の常態に戻ることは難しいだろうが、今年は多くの国でワクチンが導入される。社会経済活動の再開が進むことで景気底上げが期待できるだろう」

 <PO設備稼働 原料多様化も>

 ◇…激変する事業環境のなかで酸化プロピレン(PO)とポリオールの新設備が稼働しました。

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