台湾積体電路製造(TSMC)が建設を決めた熊本工場の波及効果が広がっている。電材需要の急増を見込んだ東京応化工業は高純度薬液を量産する阿蘇工場(熊本県)で年内にも増産投資を具体化する。TSMCの進出は政府の巨額補助金が決め手になったが、東芝と長年にわたって協業してきた米ウエスタンデジタルジャパンは「これまで多大な投資を行ってきた実績を踏まえ補助金の申請を考えたい」(小池淳義社長)とし、さらにエルピーダメモリを買収したマイクロン・テクノロジーも相次ぎ申請を行う見通し。半導体産業の復権を通して経済安全保障を図る目的の補助金については、まだまだ足りないという指摘もある。電子デバイス産業の競争力向上を目指す日本電子デバイス産業協会(NEDIA)は、「年間1兆円以上を5年間継続する規模感が必要」と考えている。続きは本紙で

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