歯科矯正向け製品・サービスを提供する米アライン・テクノロジーの子会社、インビザライン・ジャパンは、デジタル化した歯科矯正サービスを拡大する。同社はマウスピース型の矯正装置などを販売し、初診からデジタル化した治療システムを提供している。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、オンライン診療などを支援するデジタルツールを新たに導入。治療計画を作成する拠点も国内に新設し、日本市場向けの治療支援サービスをさらに強化する。

 同社は透明なマウスピース型矯正装置「インビザライン」や口腔内スキャナーなどを用いて、初診から治療までデジタル化したシステムを提供。新たなデジタルツールとして、オンライン診療ツール、マウスピースの装着時間などを管理するモバイルアプリの提供を始める。新型コロナの影響で受診控えが増えたことを受け、計画を前倒しして開始した。現在は英語版のみだが、7月から日本語版も提供する。

 治療計画を支援する拠点も横浜市に立ち上げた。歯科医師から送られてきた患者のスキャンデータなどを元に、同社の歯科技工士がインビザラインによる治療計画案を作成する拠点。これまではコスタリカの拠点で対応してきた。日本担当バイスプレジデントを務める松本貴嗣氏は、9日に開催したオンライン事業説明会で、「日本語で、日本人による治療計画を作れることは非常に大きなメリット」と話し、日本市場の開拓に意欲を示した。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る