カネカは4日、米イノビオ・ファーマシューティカルズ(ペンシルバニア州)が開発中の新型コロナウイルスワクチンの原薬製造を受託すると発表した。バイオ医薬品製造を手がけるベルギー子会社のカネカユーロジェンテックが請け負う。同社は国内ベンチャーのアンジェスが開発中のコロナワクチンの中間体も製造受託しており、コロナ向けの受注を伸ばしている。

 イノビオが開発しているコロナワクチンはDNAワクチン。米国国防総省の資金支援を受けて第2、第3相臨床試験を実施中。同社は世界に数億回分の供給を計画し、製造パートナーとしてサーモフィッシャーサイエンティフィックなどが参画している。ここにカネカユーロジェンテックも加わり、ワクチン原薬のプラスミドDNAを大量製造する。

 カネカユーロジェンテックはプラスミドDNAなどをGMP準拠の元で量産する技術を保有し、世界でも評価が高いという。イノビオやアンジェス以外からの引き合いも強く、生産能力の強化を検討している。

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